2017.6
 

 


File number021

幻のUMA、ヒバゴン。

戻ること、今から47年前・・・・1970年の7月のことである。
中国山地の比婆山連峰(広島県比婆郡西城町)で、直立2足歩行の獣人が目撃された。

それは、全身黒っぽい体毛に覆われ、体長は1.5m〜1.7m。
頭部は逆三角形で異様に大きく、顔はゴリラのようで筋肉質。
動作は緩慢で、人間を恐れず、危害を加えてくる事はなかったという。

ヒバゴンが最初に目撃されたのは、1970(昭和45年)7月20日/午後8時。
第一目撃者、西城町油木地区に住む丸崎安考さん(当時31歳)。

広島県の県道を軽トラックで帰宅途中の出来事だった・・・車は中国電力六の原調整池ダム付近にさしかかった。
その時、右の山道から見たこともない生物が現れた。
怪物は、目の前を横断・・・・。
そして、丸崎さんの方をじっと見つめながら、ゆっくりと森の奥へ消えて行ったと言う。

3日後の7月23日、その現場から300mほど離れた場所で再び怪物は目撃された。
午後5時半過ぎ、農家の今藤実さん(当時43歳)が自宅近くで草刈りをしていた時、夕暮れの中に気配を感じた。
周囲を見回した今藤さんは、茂みの中からじっとこっちを見つめる怪物を発見!

その年の12月、吾妻山の雪原に怪物のものらしき足跡が見つかった。

西城町役場により、類人猿対策委員会が設けられ、怪物は比婆山にちなんで『ヒバゴン』と名付けられた。

翌年の1971年4月には、役場の農林商工課に「類人猿係」が正式に設置された。
(類人猿係は町の観光振興と、怪物の問い合わせに対する情報提供、現地案内、および目撃情報の収集と、探検隊への協力が主な業務)

毎年夏には、ヒバゴンの目撃情報が多く寄せられた。

騒動末期の1974年8月15日、ついにヒバゴンの写真撮影に成功。
西城町の隣町に住む三谷美登さんが午前8時すぎ、庄原市濁川町の県道を車で走行中、二本足で直立して歩いているヒバゴンに遭遇した。
車に気がついたヒバゴンは近くにあった柿の木に飛びついた。
三谷さんは、車から降り約7〜8メートルの距離から写真を撮った。


三谷さんが撮影したヒバゴン

柿の木とヒバゴンの区別がつかない・・・・・

その後、1975年3月に、西城町のヒバゴン騒動終息宣言と同時に類人猿係も廃止された。

●ヒバゴン騒動の結果、比婆郡西城町は全国的に知名度を高め有名になった。
当時はテレビや新聞のニュースで取り上げられ、全国から探検隊・調査隊が押し寄せる大騒動となった。

ヒバゴンはいまでも地元での人気は高く、「ヒバゴンのたまご」というお菓子や、「ヒバゴン丼」という定番のご飯メニュー、各種キーホルダーなどヒバゴングッズが売られている。


ひばごん丼


ヒバゴンのたまご

●ヒバゴン出 没状況一覧

ヒバゴンの正体は・・・?

地元の人に言わせれば、ツキノワグマである可能性は低い、 ヒバゴンが目撃された地点では熊の餌がないと言う。
普段から山に接する機会の多い地元の人の目撃が多い中で、果たしてクマや日本猿と間違えるだろうか?

当時、広島県内の観光写真を撮っていた、カメラマンの山崎氏にヒバゴンの話を持ち出したとき「サトちゃん、あれは町長がぬいぐるみを着とるんよ・・・」と、笑われてしまった覚えがある。
当時の町長は、広島県庄原市西城町油木にある県民の森の建設計画が持ち上がる前に就任。
ヒバゴン騒動を含む 10年間町長を務めた。
最初のヒバゴン目撃からピッタリ1年後となる1971年7月、県民の森がオープン。

10年間町長を務め、1974年5月に汚職で逮捕されている。
そして、類人猿係は閉鎖され、ヒバゴンも現れなくなった。

1973年4月の週刊平凡に、ときの庄原警察署の署長が、ヒバゴンについて以下のような訓示を署員にのべていたことが書かれている。
「人畜に被害が出ていないので万一発見してもむやみに実力行使せず、愛情を持って対処せよ」
「捕まえる気は一切無い。ヒバゴンは優しい生き物」と公言し、類人猿係でも山狩りなど行っていない。
何かがおかしい・・・・
ヒバゴンの正体もわかっていないのに、庄原警察署・署長の訓示は危険という感じがない。
すでにヒバゴンの正体がわかっているうえでの言葉としか思えない・・・・

さらに、目撃場所が島根県、鳥取県との県境を挟んで広島県内に集まっている!
●2014年2月、学研の 『月刊ムー400号記念号』に、NPAシリーズ「広島の獣人UMA“ヒバゴン”の死体が発見されていた!? 」がカラー掲載された!

最近では、フジテレビの番組「世界の何だコレ!?ミステリー」(2017年5月17日放映)で、ヒバゴンが取り上げられていた。
最初の目撃から10年後、ヒバゴンではないかと思われる2m近い毛むくじゃらの死骸が見つかった、
発見者はこの死骸を撮影し、そのままに山に埋めたという。
その発見者も亡くなってしまったため、埋めた場所は誰にもわからない。

今となっては目撃者の方も亡くなられ、ヒバゴンの死骸も写真だけで真相は謎のままだが、45年前、広島県の山間部で日本中を巻き込んだ未確認生物騒動があったことは事実なのだ。